これから注文住宅の検討を始めるなら、優先順位を明確にしておくことが欠かせません。理想的な住まいを実現したいという気持ちが先走り、具体的な方針を示していないケースが目立ちます。それは羅針盤がない状態で航海を始めるようなものです。どこに到達するのか分からず、理想からかけ離れた仕上がりになることも十分にありえます。
まず家族と十分に相談して、どのような住まいを求めているのか明らかにしましょう。自分の要望と他の要望が一致しないケースは珍しくありません。しっかり配慮したつもりが逆効果になることも多いです。それは双方にとって悲しいことなので、認識のズレが生じないように工夫する必要があります。
たいていの場合は、きちんとコミュニケーションをとるだけ解決が可能です。さらに、将来の生活スタイルをはっきりイメージすることも欠かせません。20代や30代の間は問題がなくても、年齢を重ねるにつれて状況は着実に変わっていきます。老化によって暮らしにくい注文住宅になるかもしれません。
それを避けるためにも、どのような点が不便になりそうか予想することが重要です。それを見越してバリアフリーを取り入れると、ずっと暮らしやすい状態を維持しやすくなります。なお、現役世代ならテレワークのことも考えたほうが良いでしょう。感染予防や働き方改革の観点で、テレワークを導入する職場が多くなっています。
そのため仕事をするスペースのある注文住宅の価値は高いです。