注文住宅の敷地内に庭木を植える場合は、建売分譲住宅とは異なる視点で選ぶようにすると良いでしょう。なぜならば、一般的な庭木が、その地域に本当に成長しやすいかどうかは微妙に異なることがあるからです。注文住宅を取り扱っている工務店は、地域性が色濃いので、その土地ならではの気候風土にも熟知していますから、どのような庭木が良いのか的確にアドバイスをしてもらえます。注文住宅の敷地内に庭木を植える場合は、病虫害に強い庭木を選ぶのがポイントです。

庭木として親しまれているものでも、敷地内の植える場所によって生育しにくくなったり、病気になりやすくなったりすることがあります。一般的に育てにくいといわれている庭木でも、ほとんど手が掛からずに生育させられる場合もあります。例えば雑木林を形成することでも知られているヤマボウシは、手をかけなくても美しく生育する一方で、地域によっては蛾が繁殖しやすい場合があります。美しい生垣になる常緑樹は、黒い斑点に覆われてしまう病気などになることがあります。

いずれも風通しが大きく影響しています。風通しが、常に良くなるように剪定できれば良いのですが、庭木を維持管理する時間がないと思われる場合は、通気性に関係なく病虫害に強い庭木にしてもらったほうが無難です。とくに害虫は大発生すると近所迷惑になってしまいます。注文住宅の庭木は、自分たちで管理できるのかを冷静に判断しながら、通気性や日照条件に関係なく病虫害が少ないタイプを選んでもらうのがコツです。