注文住宅は換気システムにも工夫を凝らせます。換気システムにも配慮して注文住宅を設計してもらえば、快適に過ごせるように室温調整機能が働きます。室温調整機能はエアコンを利用する場合と、エアコンを利用しなくても良い場合があります。エアコンを利用する場合でも効率を良くすることで光熱費の節約効果が大きくなります。

エアコンを利用しない場合は、地熱利用に代表される空気循環システムを施工します。地熱利用の空気循環システムとは、空気を通す配管を地中に埋めておき、地中の配管を通ったときに地熱の影響を受けた空気が住宅の中に循環して戻ってくるシステムです。夏は地中の温度のほうが気温よりも低くなるので、適度に涼しくて快適な空気に変わりますし、冬は地中の温度のほうが高いで、暖かい風になって循環してきます。地熱利用で循環された空気は、住宅内部でも適切に循環されるように、壁材などに工夫を凝らして設計する必要があります。

建物全体としては断熱性能が発揮されるように設計しながらも、建物の内部では部屋ごとの気密性を高めるのではなく空気が循環するように施工するのが特徴です。快適に室温調整が行われれば光熱費の節約効果が大きいだけでなく、湿度調整にも効果があり、一年を通じて結露予防に繋がります。結露予防されれば衛生的な環境の住まいになります。もちろん注文住宅ならではの定期メンテナンスとアフターケアを利用し、換気システムが正常に稼動しているかどうかを点検してもらうことも大切です。